心がラクになる ドイツのシンプル家事

ノンフィクション

ドイツ、ベルリンに住む著者が住んでみて感じたこと
ドイツ在住者におうちの写真と家事についてインタビューをした本です。

家事習慣がないと、生活が円滑にまわりません。
円滑にまわらないということは
「あれはどこだっけ?」「ごはんどうやってつくればいい?」
など逐一調べて動くようになってしまいます。
インタビューを受けた方々は母であり、働いてもいます。
日本のお母さんと同じで毎日忙しい。
でも笑顔で入れるのはなぜでしょうか?

「もっと気楽でいい」

ドイツでは夕食は朝食と同じような、パンにハムとチーズのような軽食という家庭が多いです。
平日はそのような夕食ですませ、週末に料理に腕を振るっています。
またお掃除も毎日ではなく、本格的なお掃除は週末のようです。
平日はあくまで最低限のことをし、
リラックスして休息や家族の時間を持つのがドイツでは当たり前のようです。

またドイツの不動産事情は、箱だけを貸す、ようです。
どういうことか。
シンクとコンロがあるだけのがらんどうな部屋を借りて
食器棚や収納は自分でDIYというスタイルです。
なので「ここで自分はどうしたいか」「どう暮らしたいか」を考えて
自分で作るのが当たり前なのだそうです。

・「3分間ルール」の家事が整然とした部屋の秘訣
・いつも作業の優先順位を考えて動く
・子どもとの時間を最優先に時間を決める
・家事は夫と分担し、掃除は一緒に行う
・本当に大切なものだけを残すように整理する
・心地よく過ごすために家事を合理的に行う
・安心のためにお菓子も料理も手作り
・「ながら家事」で負担感をなくす
・家族みんなで家事を行う
・家族や友人との時間を大切にし、家事はほどほど
・家事も庭も環境を大切に
・乾燥させた部屋で洗濯物を干してアイロンはなし
・忙しい時ほど家事を減らして負担を軽くする
・日曜はお店が閉まってるのでゆっくりブランチ&掃除の日

インタビューを受けた方々の家事の考えやポリシーはいろいろありますが
日本と異なるのは「効率」と「家族の時間」「環境」の三点かなと思いました。

また家事代行サービスが当たり前なので、週末に利用されるケースも多く
食洗機やロボット掃除機などもうまく利用されていました。
日本でおなじみの「断捨離」もドイツで認識されており
効率を考えるドイツでは受け入れられているようです。

シンプル、というよりも、
自分や家族がリラックスできる時間を優先した結果が
ドイツでは平日の最低限の家事となったのだろうなと感じました。
何かと忙しい毎日においしい暖かい食事の提供は難しいものです。
もうすこしだけ肩の力をぬいた家事でもいいのかなと思いました。

ドイツのシンプル家事


著者:久保田由希
出版社: 大和書房 

外国の生活でも国が違えば異なるんだなーと思ったのでした

【本日のサムネイル】
家事をする女性・主婦のイラスト
エプロンをつけた女性が、忙しそうに家事をしているイラストです。

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