リカと3つのルール: 自閉症の少女がことばを話すまで

ノンフィクション

【初回公開:2013/04/24 (Wed) 15:26】

リカと3つのルール: 自閉症の少女がことばを話すまで
東条健一

単行本: 238ページ
出版社: 新潮社 (2013/2/18)
言語 日本語
ISBN-10: 4103334711
ISBN-13: 978-4103334712
発売日: 2013/2/18
商品の寸法: 19.2 x 13.2 x 2.2 cm

内容紹介
「一生ことばが話せません」
そう宣告された娘のため、父親が辿りついた方法とは?
他の子となにかが違う……
医師の診断は「ことばの概念がありません」。
重度の自閉症だった。
父親である著者は、治療法を追い求め、ついに画期的な方法論に出会う。
それは人を動かすための普遍的なルールを駆使することだった。
「リカ、ご飯、食べたい」。
わが子にことばをもたらした、だれもが役立てられるその方法とは?

(Amazonより)

個人的な考えで申し訳ないのですが
障がい者が家族や親戚、血縁者にいないと
ひとって興味などはないような気がします。
身内に生まれた子供がそうだと聞かされるまで自分は
その病気の名前すら知りませんでした。
自閉症。
自分が閉じている。
ひきこもりなの?
なんなの?
初めて聞いて、「ああそうなんだ」くらいしか言えなくて
いろいろ考えて出てきたのは
「親が甘やかすとなるっていうアレかー」という
間違って普及してる考えでした。

「自閉性障害の基本的特徴は、3歳位までに表れる。
以下の3つを主な特徴とする行動的症候群である。

1対人相互反応の質的な障害
2意思伝達の著しい異常またはその発達の障害 
3活動と興味の範囲の著しい限局性」
ウィキペディアより

そんな重度自閉症のむすめを抱えた著者の半自伝。
そう!
この本、自閉症のむすめのことをかいたものと思ってたのに
まさかの「半自伝+むすめの成長記録+自己啓発」という
一種の変わり本でした。
なのにサクサク読みやすいので一気に完読。

途中のむすめの訓練法の記述の中で
身内がその子にしてたこともあって
当時それを聞いた時
「どれくらい効果があるんだろう」
と疑問に思っていた自分がちょっとだけ恥ずかしくなったり。
子供を育てるということは
子供に自分が育てられること。
一緒に成長して家族になるということかもしれないとおもいます。
(まあ子供がいないので説得力がないですが)

でも子供がいなくても
「8章人を動かす3つのルール」
かなり興味深いので実践してみようと思います。

【2021/02/18 追記】
20年くらい前、初めて自閉症という言葉を知ってから
いろいろ調べても当時はインターネットですら情報があまりありませんでした。
現在はこの病気だけでなく、じつにさまざまな病気について調べることができ、
かつその病気と向き合ってる方々の気持ちを知ることが出来ます。
「親が子供を甘やかしているだけ」と言われていた、誰も理解してくれなかったものが
現在は病気として認識されている、そしてこのような闘病成長記を読めることは
うれしく思います。
これからもしかしたら産まれてきたお子さんが病気だとしたら、そこに希望を見出すことができる
ものになると思います。
父親目線で書かれているというのも珍しい本だと思います。



【本日のサムネイル】
立て肘をついてくつろぐ子供たちのイラスト
横になりながら立て肘をついてこちらを向いて笑う男の子と女の子のイラストです。


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