【初回公開:2013/07/31 (Wed) 12:42】
「中卒」でもわかる科学入門 “+-×÷”で科学のウソは見抜ける!
小飼 弾 (著)
新書: 202ページ
出版社: 角川書店(角川グループパブリッシング) (2013/2/9)
ISBN-10: 4041103851
ISBN-13: 978-4041103852
発売日: 2013/2/9
商品パッケージの寸法: 17 x 10.8 x 1.4 cm
内容紹介
四則演算と単位を正しく理解すれば、世界の科学者に質問をし、議論をすることが出来る。
3,11以後の失われた科学的信頼を背景に、
現代の私たちに必要なサイエンスリテラシーのあり方を説く、逆転発想の科学入門!
著者について
小飼/弾
1969年生まれ。投資家、プログラマー、ブロガー。中卒後、大検で高卒資格を取得。
カリフオルニア大学バークレー校中退。よって最終学歴は中卒。
株式会社オン・ザ・エッヂ(後のライブドア、現在の株式会社データホテル)の取締役最高技術責任者(CTO)を務め、
同社の上場に貢献。
現在、ディーエイエヌ有限会社代表取締役
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
(amazonより
著者が書類上「中卒」扱いなのは判りますが
(どんな人か知らない人はぜひググってね)
これは一般的な「中卒」じゃねええええ!というのが数ページ読んで思ったこと。
どの著書にもいえることではありますが
はっきり自分の意見を気持ち良くはっきり書いています。
第一章はカネのシステムについて。
システムといってもそんな難しいことではなく
いわゆる「簿記」的考えについて。
意外とカネの仕組みについて知らない人は多く
これを知ってると俄然面白いのになあと思ってます。
(「はじめまして数学」がおすすめです)
そんなカネからスタートして
311から問題になっていた科学者の信用問題や
いろいろな事例を出しながら科学的リテラシーについて書かれています。
私は高校時代演劇部に所属していまして
その時の顧問にいわれたのが
「この役はどうしてこの考え(台詞)なのか、
すべて疑って脚本を読め」。
現在のメディア、マスコミは正直センセーショナルな書き方をしているものが多く
ぱっと見て「そうなんだ!けしからん!!」と
一瞬で感情を揺さぶろうと四苦八苦してます。
その罠に感情が動く前に
「ちょっとまてよ?」と
止まる余裕が必要ではないでしょうか?
全部のニュースにそうではなく、特に世間を揺るがすほど
そういった疑いを向けるべきだと思います。
それは著者がこれに書いてる方法だったり
(これは科学的記事についての疑いをみる方法ですが)
別のニュースサイトや番組ではどのように報道しているか、など。
気付いたら騙されていた、ではなく
ある意味これから必要なスキルなのかもしれません。
また最近の事例が多いので
気になってる方は今すぐ読むことをお勧めします。
科学は難しいものじゃなく、身近なものです。
私はなまら文系ですが
こういう考えもあるんだなーと知ることが出来た事は大きなプラスと思ってます。
2010年6月「新書がベスト」を著者からいただきまして
それからつまずきながらも書いてきた書評が100冊になりました。
読んでから半年経過してから書いたり、即日書いたり
丁寧だったり、乱雑だったりいろいろですが
はじまりはこの一冊でした。
ありがとうございました。
記念すべき100冊が同じ著者である小飼氏というのはまったくの偶然ですが
ふかく感謝いたします。
「中卒」でもわかる科学入門 ”+-×÷”で科学のウソは見抜ける! (角川oneテーマ21)
タイトル:「中卒」でもわかる科学入門 ”+-×÷”で科学のウソは見抜ける!
著者:小飼 弾
出版社: KADOKAWA
発売日:2013/4/10
【2021/03/08 追記】
このブログの前のブログは著者の著書「新書がベスト」の献本&感想企画に応募して
それからはじまりました。
それをこのブログにアーカイブもしてるので、アーカイブ分はほぼ100記事ということになります。
(諸事情で掲載していないものもあります)
テレビやマスコミが提示してきた図や表を疑ってみたことはありますか?
それに違和感を感じたことはありますか?
ちょっとした視方、考え方で騙されないようになれますよ、という本です。
【本日のサムネイル】
教科書のイラスト「こくご・さんすう・りか・しゃかい・えいご」
こくご(国語)、さんすう(算数)、りか(理科)、しゃかい(社会)、えいご(英語)、と
ひらがなで書かれた五教科の教科書のイラストです。
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