チェルノブイリ -アメリカ人医師の体験ー(上・下)

ノンフィクション

【初回公開:2011/12/22 (Thu) 12:47】

チェルノブイリ -アメリカ人医師の体験ー(上・下)
R・Tゲイル
T・ハウザー
岩波新書

  • 新書: 207ページ
  • 出版社: 岩波書店 (1988/12/20)
  • ISBN-10: 4004300509
  • ISBN-13: 978-4004300502
  • 発売日: 1988/12/20
  • 商品の寸法: 17.4 x 10.8 x 1 cm

内容(「BOOK」データベースより)

1986年4月26日、ソ連のチェルノブイリ原子力発電所で大惨事が発生!
その6日後、米国の医師R.P.ゲイルはモスクワへ飛んだ。
骨髄移植の世界的権威である彼は、ソ連の医師たちとともに、放射能をあびた人々の治療に当たる。
その貴重な体験に、ソ連市民とのふれあい、ゴルバチョフとの会見をまじえ、「核」の恐怖を警告する。

Amazonより(データは上のみ)

出版が、1988年。
ちなみに手元にあるのが2版。
ものすごくぼろぼろ。
某所でやっていた古本市で購入。


2011年3月11日。
東日本大震災による福島第一原発の事故。
実家が20km圏内で
地元にいる家族、親戚および友人ら
全員被害にあっている状況で。
私は原発に関するデータを収集しましたが
それらを読んだり、見たりすることが一切出来ませんでした。
同時にチェルノブイリ事故に関するものも。
物事にはタイミングというものがあるんだなと思いました。
まあ個人的な事は置いておいて。
まあ購入した理由は
今世の中に出回ってる本は
福島原発事故後のものがほとんどで
そういうのを排除しているただのチェルノブイリに関する本だったから。
非常に状態が悪い本で、
いまだものすごく古本の臭いがします。


1985年チェルノブイリ事故当時。
冷戦だったのか?
そういう事は判りませんが、当時はソビエト連邦で
かれらにとってアメリカは憎むべき存在だったというのは知っていました。
しかし、事故が起きてまっさきにアクションを起こしたのは
アメリカの医師だったということです。

今回の福島原発の事故当時、世界は日本に手をさしのべました。
しかし、日本はいっかいその手を払いのけました。
チェルノブイリ事故当時、ソ連はそれを払いのけることなく
援助を受けたのです。

実際この医師はそれほど多く患者に対して処置を行ったわけではありません。
処置はソ連の医師ですが、彼らはソ連の医師たちと
どのようにその命を救うかを話し合いました。
救えなかった命と、救えた命の価値は同じです。
アメリカ人だろうが、ソ連人だろうが命の価値は同じです。
出版当時の世界情勢のせいでしょうか
詳細が書かれていないことも多いですが、
当時のソ連の国内事情も含めて
こういう事があった事実をみるに適してると思います。

タイトル:チェルノブイリ -アメリカ人医師の体験ー(上・下)
著者:ロバート・ピーター・ゲイル
出版社:岩波新書

チェルノブイリ―アメリカ人医師の体験〈上〉 (岩波新書)

【2020/12/16追記】

冷戦中のソ連、チェルノブイリでの原発事故。

そのニュースを知って駆け付けたアメリカの医師の体験です。

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