これが見納め 絶滅危惧の生きものたち、最後の光景

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ノンフィクション

【初回公開日:2012/01/18 (Wed) 13:16】

これが見納め――
 絶滅危惧の生きものたち、最後の光景 [単行本]
ダグラス・アダムス (著),
 マーク・カーワディン (著),
リチャード・ドーキンス(序文) (著),
安原 和見 (翻訳)


単行本: 360ページ
出版社: みすず書房 (2011/7/23)
言語 日本語
ISBN-10: 4622076160
ISBN-13: 978-4622076162
発売日: 2011/7/23
商品の寸法: 19 x 12.8 x 2.6 cm


『銀河ヒッチハイク・ガイド』のダグラス・アダムスが
世界中の絶滅危惧種を見に行くという少々不謹慎な(!)旅に出た。
そこで目にしたのは……。

1990年の刊行以来、愛読者の絶えない不朽のネイチャー・ルポ。待望の初邦訳である。

種の存亡の瀬戸際にある生きものたちをとりまく荒涼たる現実、
人間の浅はかさが生む悲喜劇や、動物たちそれぞれの興味深い生態が、
小気味よいウィットと諧謔味満載で語られる。
いたるところに皮肉のきいたドタバタ劇の奥には、
ヨウスコウカワイルカの苦境をとことん思い描いて震えあがり、
観光資源化したコモドオオオトカゲを目の当たりにして恥じ入ってしまう著者の、
欺瞞のない鋭敏な眼差しがある。その観察眼は、
天安門事件前の中国社会やザイール行政の腐敗へも向けられている。

「まれか、ややまれか」の章で、
モーリシャスの生物保護活動家たちの超人的な奮闘ぶりと、
彼らの奇矯だが筋金入りの生活をユーモラスに写し取る手腕は
アダムスの真骨頂。絶滅危惧種の保護活動は第一日目から絶望的なチャレンジだが、
消えゆく生きものを守りたいという衝動を理屈を超えて引き受ける人々を、
本書はからりと、しかも生き生きと描き出している。

深刻なテーマだからこそ笑いの力を感じさせる、
愛すべき、愛すべき一冊。

(Amazonより

クリスマスプレゼントにいただきました。(配偶者より)
帯がすごかった。
「最初から、身もふたもなく絶望的」
そしてゴリラの写真。

1990年に刊行して
何故日本では2011年7月出版なのか?
そこもかなり疑問です。

世界の環境は面白いくらいにどんどん破壊されています。
たかだが50年とか短い間に。
人間は余計な知恵付けて、どんどん勝手なことをして破壊行為をしてます。
環境保全につとめましょう!
という
ないようではありません。

「今、この地球で絶滅危惧種とカテゴライズされた動物に会いにいくには
ものすごい大変な工程を経ないと会えません。」
これがこの本だと思う。

おもしろい切り口だと思います。
どんなにクチすっぱく「環境保全しろ!」といっても
そんな説教じみた言葉はだれも聞きませんが
このコメディのような本は、その堅苦しさはありません。
堅苦しさはないですが、現状は絶望的。
今まで様々な動物が絶滅していってるのは確かですが。
ちょっと変わった方向でよみとくのもよいものです。

タイトル:これが見納め 絶滅危惧の生きものたち、最後の光景
著者:ダグラス・アダムス マーク・カーワディン リチャード・ドーキンス

出版社:みすず書房

これが見納め―― 絶滅危惧の生きものたち、最後の光景

【2020/12/02追記】

再読したら絶対面白いだろうなーと思ってます。

初見の当時は読み物のノンフィクションは好きですが、動物に興味がなかったので

いろいろ読んでるいまなら絶対たのしいはず!

経験を積んで再読するとまた違った楽しみがあるのが本のいいところでもあります。

「SF作家が希少動物を見に行く」という内容ですが、行く前から大変だったりする人間側の都合はもちろんですが、その環境についてからもさらに文章がぐっと読みやすく面白いです。

アイアイ、コモドオオトカゲ、キタシロサイ、カカポ、ヨウスコウカワイルカ、

ロドリゲスオオコウモリ、チョウゲンボウ、モーリシャスホンセイインコ、マウンテンゴリラ

ざっと9種が取り上げられています。

本書に取り上げられたいくつかの動物は現在事前環境下では見ることができず、動物園のみ、という種もいます。

これから動物園の役割は市民の福祉だけでなく、種の保存という意味でも重要視されるものになっていくでしょう。

いま自然にいる動物を見ることができるということは一種の奇跡のようなことなのかもしれません。

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