ヘンな科学 “イグノーベル賞” 研究40講

ノンフィクション

至って本人大真面目。そしてこれが世紀の発見にもつながるのである。たぶん。

「先生!イグノーベル賞ってなんですか!?」
と思う方も多いと思います。
その賞の基本をおさえましょう。

イグノーベル賞とは1991年にマークによって創設された
「人々を笑わせ考えさせた業績」に与えられる賞である。
ノーベル賞に対するパロディー。

毎年9月もしくは10月に
「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる業績」や
風変わりな研究、社会的事件などを起こした10の個人やグループに対し、
時には笑いと賞賛を、時には皮肉を込めて授与される。

Wikipediaより

ノーベル賞のウラでやってる、なんかパロディにしたおもしろ受賞式で
おおむねあってるかと思います(乱暴)
ですが、どんな研究が受賞されているか知ってますか?
その受賞内容をまとめたのが本書です。

Part1 いつか何かの役に立つ!?
・ポテチは音がするとより美味しく感じる
・命を救うブラジャー
★話が長い人を黙らせる機械
・ジェットコースターで尿路結石が通る
★花粉症にはキスが効果的
・胎児に音楽を聞かせるなら膣の中から
・コーヒーをこぼさずに歩くなら
・いびきを改善する楽器
★わさびを使った火災報知器

Part2風変わりな大発見
★5歳児は1日に500ミリリットルのヨダレを流す
・昇進させる従業員はランダムで選ぶとよい
・ハンマー投げと円盤投げ、目が回るのはどっち?
・ワインのプロの驚くべき能力
・ヤシの木の下で寝てはいけない
・空と満タンのビール瓶、凶器としてより危険なのは?
★ネズミはオペラを聞くと寿命が延びる
・テキーラからダイヤモンドが作れる

Part3生き物の不思議な生態
・ニシンはオナラで会話する
★オスとメスの性器が逆転した虫
・名前を付けられた牛は牛乳をたくさん出す
・バッタは「スターウォーズ」を見ると興奮する
・キツツキが頭痛にならない理由
・迷子のフンコロガシは天の川を見る
・哺乳類がおしっこにかける時間はだいたい同じ
・ニワトリのしっぽに重りをつけると、恐竜みたいに歩く

Part4研究者はやってみた
・研究のためならハチにも刺される
★セルフで行う大腸内視鏡検査
・カエルの匂い、131種分をひたすら嗅ぎ分けた
・死んだトガリネズミを丸飲みしてみた
・ヤギになりたかったデザイナー
・マグネットでカエルを浮かべてみた
・クジラの鼻水を採取する方法
★34年間欠かさずに食事の写真を撮り続けた

Part5極めてピュアな好奇心
・ネコは液体か
★タマネギを切ると目に沁みる理由が意外と複雑だった
・妊婦さんはどうして前に倒れないのか
★なぜバナナの皮を踏むと滑るのか
★股のぞきの効果を実証
・ゆで卵をちょっとだけ生に戻す方法とは?
・黒板を引っ掻く音がイヤな理由

本書では上記5章 40事例が取り上げられていますが
そのうち11事例が日本の研究者(団体含む)なのです。
日本人はかなりイグノーベル賞の受賞をされているそうなので
調べてみてもおもしろいとおもいます。
(お子様の自由研究とか?)

このイグノーベル賞を受賞したことによって
本来研究していることのヒントがつかめたり
その研究が広く知られることとなったり
みなさんプラスにしているのもすごいところです。
どの方も「面白そう」とかではなく
「本気で研究してみたらこうなった!!!!」なのもすごい。
そもそもなんでこれ本気で研究しようと思ったんだろう…も多いですが
人間の原初の「これなあに?」「なんでかな?」に素直なのかもしれません。

読んでみて一番すきなものは
「ネコは液体か?」
みんな大好きネコチャンは、抱っこしようとすると
その肢体がびよーんとのびたり
箱にぎゅうぎゅう収まってるその姿は液体?ゲル化?と
他の動物とは一線を画す(かくす)ものだと思っています。
それについて本気で考えたのはフランス人物理学者。
その彼はネコについてどう結論つけたでしょうか?
その答えはぜひ本書でお確かめくださいね。

ヘンな科学 “イグノーベル賞” 研究40講


著者:五十嵐杏南
出版社: 総合法令出版
発売日:2020/12/10

【本日のサムネイル】
ノーベル賞のメダルのイラスト
ノーベル賞を受賞すると貰える、
アルフレッド・ノーベルの顔が描かれた金色のメダルのイラストです。

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