【極上、でもちょっと難解なSF短編集】言壺

文芸

【初回公開:2012/01/24 (Tue) 16:33】

言壺

神林長平

文庫: 337ページ
出版社: 早川書房 (2011/6/10)
言語 日本語
ISBN-10: 4150310378
ISBN-13: 978-4150310370
発売日: 2011/6/10
商品の寸法: 15.4 x 10.6 x 1.6 cm

『私を生んだのは姉だった』

小説家の解良(けら)は、万能著述支援用マシン“ワーカム”から、
言語空間を揺るがす文章の支援を拒否される。
友人の古屋は、解良の文章が世界を崩壊させる危険性を指摘するが・・・・・

「綺文」ほか、地上800階の階層社会で太古の“小説”を夢見る家族の物語「没文」、
個人が所有するポットで言葉を育てる世界を描いた「栽培文」など
9篇の連作集にして、神林言語SFの極北。

第16回日本SF大賞受賞作

(Amazonより

久しぶりのSF!
SFマガジンに漫画が載っていて、その原作が氏の別な作品でした。
名前は知ってる。
ベテラン作家らしい。
それくらいの知識だけ。
ふらりと書店で購入したあとでSF大賞受賞としりました。

9篇連作集
キーワードは「作家」
そして「ワーカム」という、ハイスペックな自我を持ったようなパソコン。

栽培文
戯文がすき

文章は手書き
ワードプロセッサ
パソコン
携帯と
ここ数年で様々に変化していった。
それらを嫌う人もいる。
私はそういうツールを愛してるので
途中までは読んでいて辛くも感じた。

私は文章を書くのがすきだ。
だからこそ、この本はいろいろ考えた。
読むのに時間もかかった。

これから電子書籍が普及してゆくだろう。
それを見越しての、
未来への警鐘だったのかもしれない。
(作品発表は1994年)

しかし、書いてるのはいつの時代も人なのだ。
そう思う。

タイトル:言壺
著者:神林長平
出版社:早川書房

言壺 (ハヤカワ文庫JA)

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