【両親が新興宗教はじめました】パニッシュメント

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文芸

【初回公開:2011/06/29 (Wed) 15:34】

パニッシュメント
江波 光則
GAGAGA文庫

  • 文庫: 344ページ
  • 出版社: 小学館 (2011/2/18)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4094512586
  • ISBN-13: 978-4094512588
  • 発売日: 2011/2/18
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2 cm
     

高校生・郁には何かの拍子に「誰かを殺しそうな顔」をしてしまう瞬間がある。
それが新興宗教の教祖をしている父親と関連があるのかどうかは不明…。
父親とは長年離れて暮らし、存在を「ないもの」としているが、
幼馴染みの女子高生・常磐の母親がその宗教に傾倒していることに対し、
本当の事実を告げられない。
何も知らず、接してくる常磐に複雑な感情を抱いてしまう郁。
一方でクラスメイトの謎めいた占い少女・七瀬がなぜか、アプローチをしかけてくるが、
実は、郁と父親に関しての秘密を知っているらしく…
『ストレンジボイス』の江波光則が送る、ローリング必至の青春&恋愛模様。

ラジオでの紹介で購入。
宗教とはなにか?
人を信じること、救われることについて。
正直「ラノベじゃねぇし!」と思った。
高校生の主人公、幼馴染と同級生。
舞台は高校。
ラノベの王道のような設定でも、これはラノベじゃない。
大震災があって復興がなかなか進まない。
義捐金もそこそこはいってる今、宗教の出番だとばかり動くだろうなと感じた。
総ての宗教が悪いとは言わない。
信じる。
信じこませる。
宗教じゃなくてもいい。
朝TVのワイドショウで流れる占い。
信じてますか?
信じてる、毎朝チェックしてる人こそどうぞ。
「ラノベ」とはカタチだけ。

タイトル:パニッシュメント
著者:波江光則
出版社:ガガガ文庫(小学館)

パニッシュメント (ガガガ文庫)

【2020/11/25追記】

文科系トークラジオlifeの「信じる論理、信じさせる倫理」回で取り上げられた本書です。

2011年5月22日「信じる論理、信じさせる倫理」part1 (文化系トークラジオ Life)

新興宗教の教祖を親に持つ主人公と、宗教に家族がバラバラにされたヒロインの話ですが

なぜラノベレーベルでだした?と思うくらいハードな内容です。

当時は宗教問題も多かったので、某雑誌で近年の新興宗教の流れを掲載したりもありました。

(政治家も絡んでるせいか新興宗教まとめがタブーとされていたそうです)

作中では誰も幸せでないのが印象的でした。

宗教は本来信じることで救われるはずですが現実では戦争だったり諍いの原因になっているので、

いったい誰が救われているのかと思ってしまいます。

普通のラノベに飽きた方にはお薦めです!

(ガガガ文庫は攻めのテーマの扱いが多い傾向ですね)

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